六角通りを善想寺から西へ2分ほど歩くと、坂本龍馬と恋人のおりょうの縁結びで知られる武信稲荷神社がある。
その神社の境内には平安期にさかのぼる樹齢850年の榎(えのき)の大木がある。幕末期、龍馬は命を狙われおりょうと離れ、身を隠していた。おりょうは龍馬の身を案じ探すがなかなか出会えない。
そんなときふと二人で何度も訪れた武信稲荷の榎を思い出し訪れた。するとそこには龍馬からおりょうへの伝言に榎の幹に「龍」の字が彫ってあったという。
「自分も京都にいるのだ、そしておりょうを探している」という伝言だった。
これにより二人は再び出会えたという。
武信稲荷神社が創祀される前は、藤原家の学問所があったため、善想寺の藤原家の本宅跡とも縁がある神社でもある。
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