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平成25年8月住職法話『帝都復興の歴史について』

この世界と仏の世界は双方関係であり、仏の教えとその修業を捉えたとき、この世界は一人一人に対する無尽の独自性を有し一人一人に対する共通性が生じる。

善想寺創建が天正10年であることを表す資料としては、増上寺資料集第5巻に善想寺4世住職成誉が元禄9年に善想寺創建年月等を報告しているものがある。

善想寺創建は天正10年10月でありこれは本能寺の変の数カ月後のことで、天皇を中心に学者等による帝都復興の構想のもと秀吉により創建されたものと思う。善想寺創建は帝都復興の最初期のものである。

平安建都における天台、真言寺院創建にあたる帝都復興時の浄土宗の東西寺町寺院創建であると思う。その歴史的事実としては平安後期、現在は善想寺境内を含むこの地が後院であったころ、後院内にまつられていた石仏阿弥陀如来がある。当時、皇族貴族の法然への信頼は厚くその歴史的事実が善想寺石仏であり、その400年後の天正10年には王家がまつる本尊阿弥陀仏を表す善想寺本堂が出土された石仏阿弥陀如来とともに秀吉によって創建される。

帝都復興後の日本の仏教を表した今に残る重要な歴史的事実であると思います。

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