これまでお墓は家を守ることとつながっていました。
近代以前、身分や家柄などで固定化されることにより家(場所)は社会、すなわち家庭であり職業の場でありいろいろな人と双方関係を持つ社会の単位として位置づけられるものでした。
家において双方関係にあることが人が功徳を積むことでした。近代以降、社会における固定化がなくなると家は家庭であり家族間の双方関係となります。
親子、夫婦の功徳にとどまります。場所全体(いろいろな社会、人、家庭)と人が双方関係にあることにより、人間社会に功徳が生じ続けます。
その中に生じてくる文化により多くの功徳が固定化されていくものであると思います。お墓もその文化のありようを表現して霊位を祭るものと思います。
>