釈尊在世時の弟子の目連を起源とし祖先の霊を供養して餓鬼に施す行法をいうことになった。
斉明天皇3年(657)以来行われた行事で、奈良・平安時代には毎年7月15日に公事として行われた。
鎌倉時代からは施餓鬼会をあわせ行い、室町時代には燈籠や大文字などの送り火の行事が起こり民間では精霊祭を行った。
江戸時代には13~15日を盂蘭盆とし、飾り物などの売り市や盆市があり精霊棚を設けて祖先の霊を祭り、僧を請じて棚経し、閻魔詣や盆踊りなども盛んになった。
農閑期の都合から、旧暦による地方と、8月の同日に行う関西地方もあり、地域ごとに特別の行事が全国的に行われる。
新・佛教辞典 参考
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