生と死の2分化は本来自然と生命の間に生じるものであり、人間の心に生じる地獄、浄土(極楽)のような価値観を持った生と死は人間と人間の間に生じる功徳によってあらわされるものであります。
ここに釈尊の盆施餓鬼が生まれてきます。夏安居(夏の修行)を終えた僧たちによって施餓鬼の法要を勤めることによりその功徳を先祖に被らしめ、先祖を浄土に送る。
ここに生と死の2分化という生命活動の原点に、人間(僧たち)と人間の間に生じる功徳が影響を与えることが説かれ、表されています。
釈尊の説いた盆施餓鬼によって生命の生と死は人間の人生へと変化したのであると思います。
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