納骨永代供養の最初の役割は「家の代々の霊位を守るお墓」から「両親など個人の霊位を祀るお墓」へ移行するところにあります。
具体的には代々のお墓を施主やその後継者が盆正両彼岸や年忌法要などの仏教行事を通して守っていくことができなくなっていることです。
後継者の不在、勤め等によるお墓からの遠方化を始めいろいろな要素が考えられます。両親を祀るお墓とその後継者が入るお墓が異なることも考えに入ってきます。施主、後継者がいなくても霊位に対する仏教行事は寺院により勤められ、また施主、後継者はできる範囲で勤めることで安心できるものとなります。
お墓、供養塔に納骨し、50回忌までは霊位(位牌)を祀り霊位の命日回向(めいにちえこう)を勤め、50回忌以後は盆、彼岸の法要で「善想寺檀信徒一切の霊位」として法要を勤めます。
その霊位への回向は盆、両彼岸に善想寺本堂での法要によって永代勤められることになり、子孫が永代手を合わせることができます。
また「善想寺檀信徒一切の霊位」は阿弥陀仏の浄土におられるのであり子孫は阿弥陀仏の浄土に手を合わせることにより、善想寺本堂での法要を越えて「阿弥陀仏への仏前法要参列」として子孫は先祖回向を勤めることができます。
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