善想寺の座敷に置かれている和菓子で造られた「牡丹と松」を寄贈下さった、和菓子司「源水」さんの放映がNHK総合 京都でありました。
善想寺は春と秋の彼岸法要参列、焼香の各位に「源水」さんのお菓子をお渡ししています。彼岸法要後お茶とそのお菓子を各位が楽しまれるように工夫していきたいと思っています。
京菓子司「源水」さんがNHK総合・京都「ニュース610 京いちにち」の番組内の「京の食文化 ハレの日 ケの日」に出演されました。
京菓子は花鳥風月などを題材に京都の四季がその一つ一つに表現されています。京菓子のベテラン職人に受け継がれてきた楽しみ方を教えていただきました。
二条城の近く、京菓子を作り続けている老舗の「源水」」は創業、文政8年(1825)で190年の歴史があります。7代目主人、井上清文氏は「京菓子は昔から文化人に好まれていまして、遊び心が必要になっているわけなんです。そのものズバリを作るのではなく抽象的にそのものを表すのが京菓子だと思う。」
上の写真は17世紀の元禄時代に出版された男性のための実用書です。中には、和歌や茶の湯とともに男性が身につけるべき教養として和菓子の項目があります。200種類以上の和菓子が掲載され名前や作り方まで丁寧に記されています。この実用書は多くの人に読まれることにより時代とともに和菓子の文化が広まっていったのです。
「和歌とか、古今和歌集の本から誰でもが知っている一節をとってその風景が見える感じに作ります。」
「銘がうまくのると楽しいですね。これはええ銘がついたと思うとめちゃくちゃ楽しいです。文化をかもしだす京菓子を作り続けます。」
見て、銘(名前)を聞いて、食べて楽しむ。若い人にもその色や形、名前や長年受け継がれている分化を感じてほしいと言っておられました。
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