法然上人は称名念仏によりこの世と浄土を動かないものとした。ここにこの世と浄土の双方関係が生み出された。双方関係とは「空と無」「差別化と共通性」である。
この双方関係が生命、人生を表す。
心も双方関係の中にあり、共通性として仏がある。自己は差別化をする者である。その自己と共通性は表裏、二分化による双方関係ではなく、帰依を通しての双方関係である。
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